スティーブン・R. コヴィー(キングベアー出版)
ジェームス・スキナー 川西茂(訳)
★★★★★ 【初級】〜
【中級】
価格:¥2,039
原題は『
The 7 Habits of Highly Effective People 』。世界中で2000万部以上も売れ続けている大ベストセラーです。何と、クリントンやトム・ピーターズも推薦文を書いています。
第一の習慣の根拠である「人間には、刺激と反応の間に選択の自由がある」という考え方を理解し取り入れるだけでも、大きな価値があります。反応的な人は「石を投げられる」という刺激に対し、すぐに「怒る」という反応を示します。主体的な人は、他人の行動に振り回されず、自分の反応を自分で選ぶことができる。それは、自らの深い価値観に基づくと著者は述べています。この考え方は、エックハルト・トールの言う「思考と気づきの分離」に繋がるのではないかと思います。
1996年の日本での初版を読み、感銘を受けました。その後何度か読み返していますが、その価値は今でも変わりません。実践を続ければ、自分や他者に対するリーダーシップやマネジメントの本質を身につけることができるでしょう。
【抜き書きノート】
... スティーブン・R. コヴィー 『7つの習慣』 より
◆
人間は刺激と反応の間に選択の自由を持っている。
◆
「自分の価値観に基づき行動する」ことは、主体的な人の最も基本的な性質といえる。反応的な人は「その時折の感情、状況、条件づけ、環境などに左右される」が、主体的な人は深く考え、選択し、内面化した価値観に基づいて自らを支配する。
◆
問題は自分の外にあると考えるならば、その考えこそが問題である。それは、自分の外にある事柄に支配されることを容認することであり、変化に対するパラダイムが、アウトサイド・インになることである。つまり、私たちが変わることができる以前に、あるいは状況を改善することができる前に、外にある事柄が変わらなければならないという考え方である。主体的なアプローチは、インサイド・アウトで変わることである。自分のあり方(自分の内にあるもの)を変えることにより、自分の外にあるものをプラス方向に転換させることができる。つまり、私はもっと勤勉になれる、もっと創造的になれる、もっと協調性のある人になれるという考え方である。
... スティーブン・R. コヴィー 『7つの習慣』 より
【目次】
第1部 パラダイムと原則について
インサイド・アウト
人生の扉を開く「7つの習慣」
第2部 私的成功
1 主体性を発揮する・・・自己責任の原則
2 目的を持って始める・・・自己リーダーシップの原則
3 重要事項を優先する・・・自己管理の原則
第3部 公的成功
相互依存のパラダイム
4 Win-Winを考える・・・人間関係におけるリーダーシップの原則
5 理解してから理解される・・・感情移入のコミュニケーションの原則
6 相乗効果を発揮する・・・創造的な協力の原則
第4部 再新再生
7 刃を研ぐ・・・バランスのとれた自己再新再生の原則
|
|